どうも、あらきっぺです。
今回の題材は、こちら。
【右四間飛車の対処法】
— あらきっぺ (@burstlinker0828) March 31, 2023
振り飛車は☗56銀型に組むのもありますが、それよりも[☗88角・☗67銀型]を維持して、☗78飛と揺さぶる方が面白いです。
飛車を寄ると☖65歩が生じますが、自然に☗同歩で大丈夫。最終図は☗55角の筋があるので、相手は☖66同銀とは取れないですね。#今日の将棋ウォーズ pic.twitter.com/E5u13UCaSa
振り飛車党にとって右四間飛車は相手にすることが少ない戦法ではあります。しかし、いざ指されてみると、なかなか嫌なものですよね。今回の記事で、そのお悩みが解決されれば幸いです。
☗5六銀は上がらない
右四間飛車を相手にしたとき、振り飛車は左銀をどこに配置するのかが一つの考え所です。右四間飛車は必ず△5四銀型に構えるので、それに対抗する意味で☗5六銀と上がるのは自然な発想と言えます。
ただ、振り飛車は☗5六銀と上がっても、そのあとの構想が難しい側面があります。ここに銀を配置しても打開できるわけではありませんし、基本的には相手の攻めを待つことになるので、どうしても消極的な将棋になってしまいます。
なので、振り飛車としては、☗7八飛と寄って動きを見せる方が面白いですね。
これはもちろん、次に☗7五歩から捌くつもりです。居飛車はそれを防ぐなら☖7二飛ですが、ここに飛車を寄ると右四間飛車のアイデンティティーを失うことになるので、戦法の趣旨に沿いません。
よって、居飛車は☗7八飛を指されると、☖6五歩と仕掛けるのが妥当な選択です。確かに、この瞬間は6筋の守りが弱くなっているので、振り飛車は危ういように見えますよね。
ところが、☗6五同歩☖8八角成☗同飛☖6五銀☗6六歩と進めておけば、意外にも相手の攻めは来ないのです。
居飛車は行きがかり上、☖同銀☗同銀☖同飛と進めるのが自然です。しかし、そこで☗5五角が期待の反撃。この両取りがあるので、振り飛車は☗6六歩と打つ受け方が成立するのです。
居飛車は☖6九飛成と指すくらいですが、☗6八飛とぶつければ爽快に捌けますね。単に☗6八飛とぶつけるのではなく、5五に角を打ってから飛車交換を挑むのが大事なところです。そうすることで、振り飛車は無条件で角を中央に設置できたことが分かりますね。
このように、振り飛車は最終的に☗5五角の筋で反撃できるので、実は6筋の守りは6七の銀と8八の角だけで大丈夫なのです。
なお、この☗7八飛に対しては、☖6五歩☗同歩☖8八角成☗同飛☖3三角という攻め方もあります。
これは、先に自陣角を打っておくことで、将来の☗5五角を未然に防いでおこうという意味ですね。
この場合、振り飛車は☗5五角の筋が使えないので、違うプランで反撃を試みることになります。具体的には、☗9八飛☖6五銀☗4六角と応戦しましょう。
香取りの一点狙いですが、これが見た目以上に対処しにくい一着です。受けるだけなら☖6四歩や☖9二飛で事足りますが、いずれも6筋から攻めることが出来なくなるので、居飛車は面白くありません。
例えば、☖6六歩☗7八銀☖9二飛のような対応だと、☗7七銀→☗6八飛から自陣を立て直せば問題ありません。これは飛車の働きに差が着きやすいので、徐々に振り飛車が楽になる展開と言えます。
居飛車が攻めの姿勢を貫くなら、☖6六歩☗7八銀☖7六銀と踏み込むことになります。しかし、心配無用。これには☗9一角成☖6七歩成☗同金☖同銀成☗6四香と反撃すれば、無理攻めの烙印を押すことが出来ます。
こうなると、居飛車は飛車と成銀の両方を守ることが出来ません。この局面は、振り飛車が駒損を回復することが約束されています。そうなると、玉が堅い振り飛車が優位であることは言うまでも無いでしょう。
角のラインで反撃するのがコツ
このように、右四間飛車に対して☗6七銀型を維持して☗7八飛と寄る作戦は、非常に有力であることが分かります。黙っていれば☗7五歩から先攻できますし、☖6五歩と仕掛けられても潰されることはありません。☗5六銀と上がるよりもこちらの方が方針が分かりやすいので、非常にお手軽に対処することが出来ます。
加えて、この指し方は角のラインで反撃することがコツです。☗5五角や☗4六角の筋で攻めるのが急所ですね。特に、☗9八飛と寄って☗4六角で反撃する順は見た目以上に威力が高いので、銘記しておきましょう。
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