どうも、あらきっぺです。
今回の題材は、こちら。
【ヒネリ飛車を攻略する攻め筋】
— あらきっぺ (@burstlinker0828) February 13, 2026
こちらは駒組みが概ね整っているので、仕掛けが狙える状況です。具体的には☖93桂で動くのが面白いですね。… pic.twitter.com/g473LoUW7M
ヒネリ飛車はプロ棋界ではあまりお目にかかれない戦法ですが、持ち歩を手にした状態で石田流の好形が作れるので、指されると厄介な相手と言えます。居飛車党としては、対策を用意しておきたいところですね。
そこで今回は、ヒネリ飛車に対して有力な構想をテーマにして、解説を進めたいと思います。
端桂を使って動く
改めて、上記ツイートの局面を始めから振り返ってみましょう。図は相手が☗4六歩と指し、陣形を整えたところです。

こうした局面は、相手がヒネリ飛車を志向すると出現しやすい状況です。こちらは囲いが完成しているので、攻めの形を整えたい状況ですね。
一案として、☖5四銀と上がる手が考えられます。攻めの銀を前線に繰り出すのは自然な指し方だと言えるでしょう。相手は☗8六飛と回るのが候補手の一つです。

以降は、☖8三歩☗6八金という進行が予想されます。これはこれで一局の将棋ですが、こちらはなかなか敵陣を攻める態勢が整わないので、もう少し良さを求める順を模索したい印象を受けますね。
こうした背景があるので、冒頭の局面で筆者は別の方向性の手を選びました。具体的には、☖9三桂と跳ねます。これが対ヒネリ飛車において覚えておきたい一着ですね。

これはご覧の通り、8五の歩を狙っています。相手はこれを無条件で失うわけにはいかないので、☗8六飛で守るのは妥当でしょう。
そして、この手を強要させると相手は7筋が手薄になります。ゆえに、こちらは☖7四歩でここから反発することが可能です。☖6三銀型のまま動けるのであれば、そのメリットを活かしたほうが良いでしょう。

これを☗同歩☖同銀と進めると、7・8筋を制圧できます。また、☗8四歩には☖8五歩☗同桂☖8四飛と進めれば、相手の動きを逆用できますね。玉型はこちらの方が堅いので、飛車交換は願ったりの進行です。

相手としては、端桂を咎める状況にしたいので、ここは☗9五歩が最強の手段です。これを指されると、9三の桂は助からない格好です。
しかし、案ずることはありません。そこから☖7五歩☗9四歩☖7六歩と直線的に攻め合えば、こちらは旗色の良い将棋に持ち込めるのです。

ここで☗9三歩成には素直に☖同香と取れば、角桂両取りが残るので問題ありません。この進行だと相手は☗9六歩などで角取りを防ぐことになりますが、こちらは☖7七歩成→☖7四銀で敵の飛車を圧迫すれば、リードを奪えます。

また、上図で☗7六同飛の場合は、☖8五桂と捌きましょう。以下、☗7一飛成☖7二飛☗同竜☖同金☗8五桂までは必然ですが、そこで☖9四香と走っておく手が期待の一手ですね。

こちらは現状は桂損していますが、その損は直ちに回収できるので差し支えありません。また、相手は9七の角が不安定で、どこに逃げても目標になってしまうのが泣きどころです。上図はこちらのほうが玉の堅さや角の働きで勝っていることが大きく、優位を得ることに成功していますね。
こうして一連の進行を見ると、こちらは☖9三桂から動いたことで、局面を良い方向へ導けたことが読み取れます。

このように、ヒネリ飛車に対しては☖9三桂と跳ぶ筋を使って動くのが有力です。これで敵の飛車を8筋に移動させて☖7四歩と突っ掛ければ、確実に戦いが起こります。上図のように玉型で勝っている場合は、この手段で動けばリードを奪えるので、ぜひお試しください。
自玉を堅く囲えばヒネリ飛車は怖くない
ちなみに、この☖9三桂で先攻する構想は、多少の配置の違いに関わらず成立する性質があります。例えば、下図のような配置でも十分に成立しますね。

冒頭で述べたように、ヒネリ飛車は持ち歩を手にした状態で石田流の好形を作れることが最大の特色です。ただ、この戦法は攻撃陣の充実に多くの手数を費やすので、どうしても囲いが弱くなりがちです。ゆえに、こちらとしては「玉を堅く囲って強気にドンパチする」という方針で戦えば、勝ちやすい将棋に持ち込めます。ヒネリ飛車を相手にした際には、下手に受けに回らず積極的に攻める意識を持つことが大事ですね。
また、こうしたヒネリ飛車に対して有効な構想は、他にもあります。詳しくは、以下の記事で解説しておりますので、そちらも併せてご覧いただけますと幸いです。
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