どうも、あらきっぺです。
今回の題材は、こちら。
【対ヒネリ飛車で覚えておきたい必修手筋】
— あらきっぺ (@burstlinker0828) January 10, 2026
相手は3筋の歩を狙うことで、こちらの形を乱そうとしています。ここは素直に☖33金も一案ですが、それ以上に☖44角と上がるほうが有力です。… pic.twitter.com/VldcTJzTHG
ヒネリ飛車はプロ棋界ではあまりお目にかかれない戦法ですが、持ち歩を手にした状態で石田流の好形が作れるので、指されると厄介な相手と言えます。居飛車党としては、対策を用意しておきたいところですね。
そこで今回は、ヒネリ飛車に対して有力な構想をテーマにして、解説を進めたいと思います。
3四の歩は無理に守らない
改めて、上記ツイートの局面を始めから振り返ってみましょう。図は相手が☗3六飛と指し、揺さぶりを掛けたところです。

こうした局面は、相手がヒネリ飛車を志向すると出現しやすい状況です。こちらは3四の歩取りをどう処理するかが当面の課題ですね。
あの歩に紐を付けるのであれば、☖3三金と上がるのが妥当です。この場合、☗7五歩☖8二飛☗9七角が予想される進行ですね。

これはこれで一局の将棋ですが、こちらは角が使いにくくなったり、囲いの組み方が難しくなっている問題を抱えています。そのため、上図は出来れば選びたくない進行ではあります。
こうした背景があるので、冒頭の局面で筆者は別の方向性の手を選びました。具体的には、☖4四角と上がります。これが最もスマートな対処になります。

これは歩取りを防いでいませんが、☗3四飛を指されたら☖3五歩で蓋をする手を用意しています。その局面で相手は飛車を生還させる術がないので☗3九玉と引くくらいですが、こちらは☖8二飛と下がっておけば模様の良い局面が作れます。

こちらは歩損ではありますが、駒の効率でリードを奪っていることが主張です。相手の[☗8八角・☗7七桂型]という配置は、桂が6五へ跳べなかったり、石田流の配置にならない限りは好形になりません。上図の相手は[☗8八角・☗7七桂型]をほぐすことが難しくなっているので、こちらの模様が良いのです。
また、☖4四角に対して歩を取らずに☗7五歩☖8二飛☗8五歩と大人しく指された場合は、☖6三銀で自然に駒を活用しておきましょう。

相変わらず☗3四飛には☖3五歩があるので、相手は3筋の歩を取れません。ゆえに上図では☗7六飛や☗1六歩などで駒組みを進めるくらいですが、この進行ならこちらは陣形が乱れていないので、効率よく陣形整備を行うことが出来ます。以降は、☖3三玉→☖2二玉で玉型を整備するのが一案です。
こうした進行を見ると、こちらは☖4四角を指したことで、相手の揺さぶりを無効化できたことが読み取れます。

このように、角を4四に配置して敵の揺さぶりに対応するのは、形が乱れない上に角の効率も下がらないので極めて優秀です。これは対ヒネリ飛車において汎用性の高い指し方なので、ぜひお試しください。
相手の要求を飲む手は最後に考える
先述したように、今回の題材では☖4四角と上がることにより、損のない状態で駒組みを進めることが出来ました。これは相手の要求に対し、素直に従わない姿勢を取ったからこそ得られた恩恵です。
もし☖3三金と素直に相手の言い分を通していたら、こうした状況を作れないので、どうしても条件の悪い局面になってしまいます。

この例から読み取れるように、将棋というゲームは相手の要求を素直に受け入れると、基本的には損をします。そのため、そうした手段はなるべく最後に考えるのが鉄則です。むしろ、積極的に反発する手を模索するほうが、妥協する姿勢に繋がらないので悪手を回避することに繋がります。こうした意識を持って指し手の取捨選択を考えると、良い判断が出来るようになるかと思います。
また、こうしたヒネリ飛車に対して有効な構想は、他にもあります。詳しくは、以下の記事で解説しておりますので、そちらも併せてご覧いただけますと幸いです。
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